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2013年12月23日

店ばっかり増えてもね。LINE MALLアプリリリースと聞いて。


LINEで店が出せるようになったそうです。
アプリという形での「場」の提供。まずはAndroid版で先行リリースされました。iPhone版は2014年明けになるとのこと。

LINE MALLに関しては出品に際し審査もなく(随時巡回チェックはある)、写真撮って価格設定してアップするだけ。ほとんどフリマのノリで店が開けるようであります。先日もYahoo!ショッピング出店無料化で騒がれてましたね。他にもいくつかショップサービスがありますが、ともかく、ネットで「売る」ということに関して、最近とことんハードルが下がってきました。

さて、国民総店主の時代、誰も彼もにネット出店の道が開けましたが、結局残る問題は集客です。出店するだけだったら、リアルのフリマの方が遥かに集客条件は良いですね。少なくとも店の前に人が通りますから。

店が増え、モノが増え、あー、また情報が増えていきます。
広告商売が儲かってバナーが増えて画面がチカチカします。もう、かんべんしてください。出店障壁が下がる、ということは結局そういうことのような気がしてしまいます。


群雄割拠、これだけネットショップサービスが出揃ったのであれば、各ショップポータルさんには「その先」までサービス設計してほしいものです。条件のいい(手の出しやすい)広告メニューってこともそうなんですが、もう一つ。それは購入者のセレンディピティを喚起する仕組み。これが欲しい。

モノと購入者を引き寄せる仕組み。
それは便利な検索機能でもなく、美しく整理された商品カテゴリやUIでは多分ありません。ましてやGIFアニメのバナーなどでもありません。僕は、購入者のプロファイルに応じた商品リコメンド力、という部分が今後重要になってくるのではないか、と思っています。

自分の行動履歴や購入履歴を差し出す代わりに、気の利いたリコメンド情報を流す。これはアマゾンがコツコツやってきたおかげで、ずいぶんアレルギーがなくなり、当たり前のものになってきました。だいぶ精度も高くなってきているように思います。今後はこれが加速していき、ショップポータルが積極的にユーザーのプロファイルを収集し、ビッグデータ的解析と高度なリコメンドをするようになるのではないか、と思うわけです。

さて、しかし今のところそういうショップはあるでしょうか?
Yahooかなぁ。IDはたくさん登録者いますよね。まともなデータが入っているのはどのくらいかはわかりませんが。。。
それじゃあLINE?アプリがまだ見れていないのでなんともですが、インストールしたら色々好みとか聞いてくるんでしょうか。iOS人間としては年明けのリリースを待つしかありません。


いずれにせよ、この出店フリーな流れが、「今までにないネットショッピングUX」を生むことに繋がればいいですね。