ページ

2013年12月24日

検索エンジンの頭がどんどん良くなると?

今日はクリスマスバージョン。


Googleの検索の精度がどんどん上がっていて喜ぶ人や困る人がいます。


新しい検索アルゴリズム、ハミングバードでコンテンツはどう変わる?
http://marketing.itmedia.co.jp/mm/articles/1312/16/news005.html


ここ数年で「検索結果の順位付け」のルールがより厳密になると同時に、Google検索はとても使いやすく、また高機能になってきました。でも一方でWeb業界はドヨドヨしてますね。Googleの検索ロジックを研究して研究してようやく掴んだルールが変わっちゃったんですから。

検索機能での変更は大きく分けて2つ。
ひとつは検索順位付けのために行われるサイト評価の方法が厳しくなったこと。そのサイトの重要な評価指標として、引用されている数、つまりサイトの外に貼られているリンクの数というのがありますが、そのカウントが厳しくなって、「リンク貼りゃあOK」という時代ではなくなりました。
それから、「有益なサイト」をコンテンツレベルで見分ける判別力が上ったこと、です。

これによって、インターネットは、より「痒いところに手が届く」ものになっていくでしょう。めでたしめでたし。


しかし舞台袖の一部は素直に喜べません。
「検索順位を上げる」ことを商売にしていた人は特に・・・。

これからどうすりゃいいの?ってなりますね。
それに対する回答は概してこういうものです。


誰のためのコンテンツを作っているのか
という前提を考えるべきです。

上で紹介した記事からの引用です。つまり「順位上げのズルがしにくくなったので、いよいよ真面目に、ユーザーのためになるコンテンツを考えましょう」ってこと。え?なにそれ、じゃあ今まで何だったの?と、当たりっちゃ当たり前すぎる話なのですが、わざわざそういう話が出るほど、多くの場面でユーザーが置き去りな制作状況だったということでしょう。

その次に湧いてくる疑問は、そもそも検索エンジンにとっての良いコンテンツとは一体何なのかということですね。順位が上にくる、ためになるコンテンツ、とは?
実際にコンテンツを作るときに、「検索エンジンが判断する有益」を、どこまで研究して作れば良いのか・・・と。

たぶん今後は、そういう遠回りな発想は廃れていき、純粋に「ユーザーにとっての有益」に目を向けて、みんなせっせと良い情報を作るようになるんじゃないでしょうか。検索エンジン自体が「ユーザーにとっての有益」にまっすぐ向かっているわけですから。言ってみれば、検索エンジンはユーザーの代表です。だからもう、最初からユーザーを見ておけばいいわけです。

そんなわけで、検索ロジック精度の向上は、痒いところに手が届くようになるばかりでなく、これから新しく作られるコンテンツのクオリティを向上させることにも間接的に寄与するのですね。より良いコンテンツを安く早く作る方法が、これからは研究されていくんじゃないかと。


情報のバーティカル化、そして検索精度とコンテンツのクオリティの向上。ネットの情報構造は生物の自浄作用や治癒能力のように変化しています。いやーネットって、本当におもしろいですねぇ。