それでも例外はいくつかあって、その中でもダニー・ハサウェイの「ジェラス・ガイ」は別格。(→Youtube)
はっきりと刻まれたリズムの中にパワーのあるボーカルで男の嫉妬を歌う。「ああ、どうせ俺は嫉妬深いけどさ!悪い?」という堂々たる歌いっぷり。原曲とはあまりにも対照的で原曲迎合でないところが男ですね。これだけ男っぷりを発揮しても嫉妬深いのです男はね。
あと、ちょっと考えてみると人種差別の暗い引力がある中で、白人音楽を取り上げるというのも凄いことだなと。なんだあの野郎、白人の曲なんか歌いやがってという野次も聴こえてきそうなところ、良い曲は良いと振り切って、しっかり自分の中に楽曲をインストールしている。そんなところも頭の片隅に置きながら聴くと、なおさらかっこいいわけです。ダニーは「Yesterday 」もカバーしてます。
でこの「Jealous Guy」カバー、名盤「LIVE 」のバージョンだけかと思ったらスタジオレコーディングバージョンがあったのですね。
Someday We'll All Be Free Donny Hathaway Warner Music France 2010-02-22 売り上げランキング : 35300 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
2010年に出たフランスのBOXセットでブックレットはフランス語。
iTunesのリンクはこちら。ただ今のところ、「Jealous Guy」のバラ売りはありません。