ページ

2013年10月16日

ホーチミンのヘモグロビンになる。



ベトナムの道路は常に無数のバイクの群れで埋め尽くされていて、言ってみれば血液のヘモグロビンみたいに常にドロドロと流れている。皆目的があるのだろうか。まぁ、そりゃあるんだろうけど。でも、本当にどこもかしこもバイクだらけなので、実は同じ所をぐるぐる回っているだけなんじゃないか、と思ったりする。

信号も守ったり守らなかったり。
そこかしこから聞こえてくるクラクションの意味はただ一つ「どけどけーい!」
この交通カオス。ホーチミンに訪れた旅行者全員がアングリ口をあけて驚くんじゃないだろか。


そんな交通事情の中、歩行者の道路横断方法としてアドバイスされるのは、「とにかくゆっくり横断すること」。
つまり、自分を道路の「障害物」として、走行車にきちんと認識してもらいながら横断するのが、この国の安全な横断方法なのだ。んなあほな。

パラリラパラリラ 夜はいっそう、恐ろしい。

さて、先日の旅ではこのクレイジー・トラフィックに、バイク側として疾走する機会を得ました。「Meetrip」でブッキングした現地人ガイドのバイクに乗ったのです。現地入りして2日目にしての体験。

乗る前は、そりゃもう、事故ったらどうしよう頭でドヨ~ンですよ。
会ったばかりのベトナム人に命預けちゃっうわけですからね。こりゃ相当にバカですね。

さらに、バカなんですけど、もっと乗っていたかった。
バイクの群れの混沌に身を任せて見知らぬホーチミンの街を走り抜ける、狂気の沙汰とはまさにこのこと。日本での身の危険度ゼロ生活ですっかり忘れてしまったデンジャラスをひしひしと感じながらも、こなれた運転で目的地まで運ばれることに安心感を覚え始め、最後は「この感動をお茶の間に」といわんばかりにビデオカメラまでまわす余裕すら生まれました。それが上の動画。


いやぁ、生きて帰ってこれて本当に良かった。
そして楽しいツアーを一生懸命考えてくれたガイドの子に感謝。