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2013年11月12日

冷たくて透明な夜に目を閉じて聴くギターの音色。Tommy Emmanuel「Somewhere Over The Rainbow」


11月も半ばになり、夜のぴんと冷えた空気に透明感を感じるようになってきて、自然と音楽もそれに合わせたくなります。

それでは今日は夜空の星のまたたきを音にしたような、宝石のごときギターの調べをご紹介しましょう。トミー・エマニュエル。知っている人は知っている、ギターの神様であります。

「Somewhere Over The Rainbow」は有名曲ですから誰でも知ってますね。それこそ星の数ほどバージョンがありそうですが、このトミー版の美しさはその中でも屈指の美しさでしょう。

冒頭の独特な奏法はギターキッズなら皆知っているハーモニクスという音の出し方を発展させたもの。きらきらとした音色がこの曲のアクセントになっています。

なんといっても、この人の語りかけるような弾き方が良いですね。リズムを崩し、小節ごと着色された音の束は、まさに虹のような鮮やかさ。青い鳥が飛び去るその様子まで、ギターのあらゆる音色を駆使して描写しています。


圧倒的にライブ版がおすすめ。

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