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2013年11月30日

土曜ジャズの日。凍てつく夜に鉄琴が沁み渡る「Native Sense: The New Duets」



平日はエレクトロニカ系が多いけど、土曜は何故かジャズ寄りのマインドになります。休日の入り口。平日の思考サイクルのスピードを緩めて、別チャンネルに変えていく感じですね。こうやって別のリズムを恣意的に作っておくと、平日の自分が俯瞰できたり、新しいアイデアが思いついたりすることもあります。おすすめです。

さて、寒くなってまいりました。
凍てつきますね。かじかみますね。
屋内から空を見ると、いかにも寒そうな空が覗いています。

じゃあホットな、ウッドベースボロロンーなジャズが良いのかというとそうでもありません。むしろ外の景色とシンクロするような、シャープでクールな感じが弛緩しすぎなくて良いと思います。そういうわけで手にとったのがチック・コリアとゲイリー・バートンのアルバム「Native Sense: The New Duets」だったのでした。

Native Sense: New DuetsNative Sense: New Duets
Chick Corea

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さて、チョイスの決め手はやはりゲイリー・バートン。
「ヴィブラフォン」の第一人者。なんじゃそれという人には、鉄琴の一種といえばわかりやすいでしょうか。学校にありましたよね木琴と鉄琴。僕は鉄琴派だったなぁ。あなたはどちら派?

チックコリアのキレキレのピアノ単体でなかなかの凍てつきっぷりなのですが、そこにゲイリー・バートンのヴィブラフォンがかぶさってくるわけです。さて、じゃあ鉄琴のあの冷たい響きで「ますます凍てつくのか」というと実はそうではなく、むしろヴィブラフォンの響きは柔らかく全体を包んでいて、ショーン・レノンでいうと「しょーどいい」按配になっているように思います。

これ聴きながらね、洋風鍋でもグツグツさせて温かいもの食べると最高ですよ。