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2013年6月26日

Wimaxからはじまる、我が家のPC環境構築プロセス

AppleのTimeCapsuleを買った。
これで、我が家のPC環境が(なんとなく)完成した感じがしたので、これまでの増築の経緯や利用イメージなんかをまとめてみる。

ちなみに当方ネットワークの知識などはあまり無い。設定方法などはネットの情報などを参照して手探りで行った。もっと効率のよい環境構築の方法もあるだろう。ただ、自分なりに「ストン」と納得できるかたちになったので、まとめてみたくなった。
長く書いたので、共感してもらえるだろうペルソナ像(つまり僕です)をあらかじめ明記しておこう。

●自宅PCがMacで、他にもApple製品に囲まれている。
●DINKSである。
 (家族数が少なく、各人のスマートフォンで通信需要が賄える)
●音楽や映画を観るのが好きで、データも沢山持っている。(インドア派)
●ケーブルが嫌いで、Wifiがとにかく好きである。

書いた内容を要約すると、
家と外のネット利用をWimaxに一本化して通信費用対効果をあげつつ、
Wimaxのルーター機能を使って映像・音楽の安定的な無線視聴環境を作った経緯。だ。

徐々に増築していく過程はパズルを組み立てるようでもあり楽しいものだった。


■ 自宅ネットをWimaxに。

Wimaxでネットを済ますようになってもう2年くらいになる。
家の中でも外でもWimax。
地下はつながらないことが多いけど、それ以外は大体十分な速度で繋がるので不自由はない。(ちなみに都内在住です)

Wimaxにしたきっかけは引越しだった。
元々契約していたプロバイダを引き継いでもよかったが、新居で工事して云々は面倒だと思ったのが最初。その頃もともとWimaxは内外兼用のネット回線にできることから、通信費用対効果としてはかなり良いのではと気になっていたこともあり勢いで契約したのである。

かくしてWimaxが我が家にやって来たのだが、同時にそれまで使用していた無線LANのアクセスポイントやADSLモデムが綺麗に不要になった。小さなWimaxルーターがその代役となったことは実に爽快だった。
ちなみに現在使っているのはNECのWM3800R。


■ Wimaxルーターを中心にした視聴環境づくり

Wimax導入と前後して、Apple社製品はどんどん増えていった。Macbookを中心に、現在はiPod touch、iPad、AirMac Express、AppleTV、そしてAirMac Time Capsuleというラインアップである。これらはすべてWimaxルーターに直接、あるいは間接的に接続されている。これらはほぼ毎日、我が家のエンタメを支えフル稼働している。

音楽はiTunesのAirPlay聴きスタイルが中心だ。
AppleTV、AirMac Expressそれぞれに接続されたスピーカーで音楽を楽しんでいる。
AirPlayでは複数の対応端末に同時に音楽データを同時に飛ばせるため、広がりのあるオーディオ環境を手軽に構築できる。iTunesから離れたスピーカーボリュームを自在に変化させられるのは気持ちがいい。片側だけで聴くスタイルにはもう戻れないだろう。

映画はAppleTVのHuluで観ることが多くなった。
Huluがサービス開始するまではiTunesライブラリの再生が中心だったが、今ではほとんどHuluに取って代わった。提供されているコンテツはやや古いが、海外ドラマはどれをとっても面白いし、ラインアップも豊富なため気にならない。我が家もついに映像オンデマンド時代到来、と一人で感動していたものである。妻はすっかりHuluでコンテンツを探すのが習慣になった。

情報収集はMacbook、iPad、iPod touchを使い分けている。文字打ちを伴うものはMacbook、あとで読む系のアプリ閲覧やEvernote参照はiPad、その他小回り役としてiPod touchという布陣だ。
テレビ東京のオンデマンドサービスも契約している。これは、iPod touchでアクセスしAppleTVにAirPlayで飛ばして閲覧するというスタイルで定着した。

これまで書いたことはすべてWimaxルーターありきの環境。しかしルーターとしてはApple純正でないこともあって時折頼りなさを感じることもあった。(音楽が途切れる、といった現象がたまにあった)そこでTimeCapsuleが登場することになる。


■ 導入メリットが多かったTimeCapsule

購入したTimeCapsuleは、最近登場したタワー型(?)である。ずっと欲しいと思っていたが、旧タイプは筐体の大きさが好みでなく、また導入する意義もそれほど大きく無いと感じていたため購入を控えていた。今回のデザインは専有面積が小さくなり容量も増え、通信容量の大きい無線仕様にも対応していることから、購入に踏み切ることができた。
しかしTimeCapsule導入の理由はバックアップもあるのだが、もう一つ、iTunesライブラリの無線化という目的もあった。

Macbookは2008年に登場したアルミボディのものだ。昨年SSDに交換し、まだまだ活躍してくれそう・・・だが、肥大化したiTunesライブラリ(100GB以上)を保持するには少々頼りない。そのため、外付けのHDD(ポータブルタイプ:1TB)をUSB接続して外部ライブラリとしていた。
しかしこれはMacbookの携帯性を殺すことでもある。動かそうと思えば外付けHDDごと持ち歩けばよいのだが、USBケーブルが外れないように動くというのは、隠れた心理負担がある。持ち歩こうというマインドを削ぐのである。
貴重なUSBポートが常に1つ埋まってしまうというのもマイナスだ。いざというときに、ポート数は余裕をもっておきたい。

TimeCapsuleは、この外付けHDDを無線ストレージ化することができるのである。TimeCapsule内にライブラリを入れればすっきりするのでは?と思われそうだが、ライブラリのポータビリティも確保したいので、外付けのままにした。
Macbookの携帯性復活とUSBポートの確保、そしてiTunesライブラリの無線化とそのバックアップ。我が家にとってTimeCapsuleは一石四鳥の価値があるプロダクトだったのだ(持ち上げ過ぎ?)。今回の“タワー型”へのモデルチェンジは購入に踏み切る大きなきっかけとなった。

実はもう一つ、TimeCapsule導入で得たことがある。
それは我が家の無線環境の安定化とルーター機能の分散だ。

Wimaxルーターに役割が集中して少々不安定だったことは上で書いた。
TimeCapsuleはWimaxが背負っていたものを分散させ、純正のルーター機能を果たしてくれることとなった。
純正化が安定と直結するのかは今後しばらく使ってみないと判断がつかないが、今のところ「良好」という感触だ。

また、TimeCapsule導入前は、Wimaxルーターを持ちだしてしまうと、当然だがネットも、AirPlayの利用もできなくなった。たまに、僕が一人でルーターを持って外出すると、Huluが見られなくなる妻からブーイングを受けたりもした。
しかしTimeCapsuleをAirPlayの中継地とすることで、Wimaxルーターが無くてもAirPlayは活かしたままにすることができる。Huluは妻のiPhoneで3Gアクセスしてもらい、AppleTVにミラーリングして一件落着。

そう考えるとTimeCapsuleは一石・・・何鳥だっただろうか。



■理想の視聴環境構築の旅は続く。

というわけで、Wimaxルーターを軸にして少しずつ増築していった、我が家のPC環境についてだらだらと書き連ねてみた。素人なりに、今回のTimeCapsule導入で一つの完成をみた、と思っているが、課題が無いわけではない。

例えばiTunesの立ち上げは無線化で少々時間がかかるようになってしまった。(立ち上げてしまえば後は気にならないが)これは後々、新しい大容量の通信規格(IEEE 802.11ac)を持った新しいMacを導入するなどすれば解消するのではと考えている。つまりそろそろ買い時ってことね。