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2013年6月27日

家探しの新しい形を妄想する

実は今の家、すごく気に入っている。
賃貸だが、環境もいいし住み心地は今までで抜群にいい。

具体的に言うと、
まずこれが一番なのだけど、南側の外の敷地に大きな桜の木が植わっていて、
3階の窓からも、てっぺんの枝葉が見えること。
季節ごと姿を変えるのをぼんやり眺めるのは贅沢な時間だ。



桜がある敷地の奥は隣のマンションの中庭になっていて、
そこにも鬱蒼と樹木が植わっている。こちらは常緑樹が多いらしく
年中ごつごつ硬そうな深い緑の葉を見せている。

そんな敷地配置なので、南側は気持よく抜けている。
とにかく眺めが良い。

西側は大家さんの家とぴったり隣接しているが、
窓から屋根瓦が見えるほどの高さなので、プライバシー的には問題なし。

東側は駐車場、その奥が小さな公園になっているので
こちらもまた抜けの良い風景となっている。
北側は幅10mほどの道路で、その道路を挟んだ向かい側に寺があるが、
自宅マンションは棟の南北に住戸を配置していて我が家は南側なので、
北側の様子は部屋からはわからない。

おまけに全部屋に窓が付いており、すべて開けると
ほとんど外にいるような気分になる。

少々スーパーマーケットが遠いとか、
コーヒー豆を売る店が無いとか、上の階の子供がうるさい、
といった問題はある。
が、上述メリットでほとんど帳消しである。
駅徒歩5分、大手町まで10分ちょっとのロケーション。
おまけに、家賃が相場よりちょっと安かったりする。


■家探しは、これからもずっと運任せなのだろうか。

実は、ここに住むまでは住宅の購入を考えていた。
ただ、なかなか購入に踏み切れる物件がなかったこともあり、
半ばタイミングを掴みきれないまま決めた物件、という感じだ。
しかし、今ではすっかり買う気が失せてしまった。

つくづく、家探しは運であると実感する。

賃貸生活の場合、大体2年サイクルで契約更新だから、
家探しも概ねその間隔で検討するのだろう。
3月、4月の移動時期は早い者勝ちで物件が埋まっていき、
各々が見つけた物件に納得したり、あるいは良いと言い聞かせたりして、
次の何年かを過ごす家を決めるのだ。

良い物件かどうかは、とにかく足を使って実際に見て判断するほかない。
探した数だけ、納得できる物件に遭遇する確立は上がる。
たまに、年中物件を探しているような猛者を見かけるが、
実際は追い立てられるように探すことがほとんどだろう。

そう考えると、ネットで拾える物件のスペック情報というのは
「住み心地」までを見分けることが非常に難しい。
ざっくりとした条件に合致する物件を実際に見に行く、というパターンになるが、
条件を絞ったところで良い悪いの判断はつきづらい。
探すときに、あらかじめ住み心地まで考えないことも原因があるように思う。


■引越し後も今の住み心地を再現するには?

ちょうど自宅マンションに空き部屋があるのでSUUMOで見たところ、
情報としてはやはり、駅徒歩分数と平米数と家賃といった基本情報、
周辺の商業施設情報、そしていくつかの部屋の写真というものであった。
これでも写真点数は多いほうだと思う。自信をおもってお勧めできる、
ということの裏返しということだろうか。

仮にまた引越しをすることになったとして、
現在のような条件の住まいを探そうとした場合、どういった探し方ができるだろうか?

敷地情報のような細かい条件だと、やはり不動産屋に出向く他ないだろうか。
桜が植わっているかどうかなんて、不動産屋の人も知らないかもしれない。

あるいは、不動産屋に出向いて住み心地のイメージを伝えておき、
該当する物件が出てきたら連絡してもらう、という手もあるだろう。
良い考えのような気がするが、「引越しマインド」になる前に、
果たしてそういう行動を起こせるか、自信がない。

ここからまた夢想してしまうのだが、
そういう「理想の住み心地」みたいなものをあらかじめ登録しておいて、
逆指名的に物件を提案してもらうサービスは無いだろうか?

例えば、「理想の住み心地」と、希望エリア、引越し時期を登録している
ユーザーを待機者と呼ぶことにしよう。

不動産屋の人は、自分の管轄エリアに待機者が登録されるとアラートで感知することができる。あぁ、また夢見がちな人が登録したよ。
待機者の希望条件を見ておき、真面目な人は印刷でもしておくだろうか。
手持ちのスマートフォンで見られるようにしておけばいいか。
物件を見回っていて、ある日「おや」と思う。
これ、桜の木じゃん。
ピンときて待機者リストを手に取る。
そして、専用のコンタクトフォームから待機者にアプローチする。

「こんな住まいがあるんですけど」と待機者に送られてきたのは
真面目な不動産屋さんが、とある空き住戸の窓から撮った風景の写真。
長いこと釣り糸を垂らしていたが、ほんとに出てくるとは!

なんてね。

要は「気長に待つ」というスタイルが手軽に持てればいいなと。
運任せに変わりはないかもしれないけど。

いずれにしても、今は情報の発信方法がいくらでもあるんだから、
もっと新しい探し方があったっていいんじゃないかと思ったわけです。

家探しはもっと楽しいはずだ。