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2013年7月2日

TuneIn + AirPlayという一つの結論

先日、外付HDDに入れたiTunesライブラリを苦労して無線化した長い話を書いた。
HDDが肥大化したとか書いたが、たかだか2万曲弱のライブラリ。
持ってる曲を「聴きたい」というリクエストには概ね応えてくれるが
当然そこには「発見」がない。

音楽を聴くという行為は、
「発見」と「ストック」を繰り返す行為でもある。


■手書きレコメンド

僕の中で一番心地よいのはタワレコでレコメンド文を見ながら当てもなく試聴すること
だったのだが、音源としてCDが選択しづらくなり、久しく足を運んでいない。

未知の音楽というのは、今は好みでなく別次元のものであっても、
一度高い壁を超えてその領域に踏み込みさえすれば、「ハマる」可能性を秘めている。
「識者(タワレコであれば手書き書いてる人)」から与えられる情報は、
高い壁を超える足がかりとして理想的な安心感があった。
“世間”ではなく、“詳しい誰か”が薦めているという信頼。
“手書き”という演出が、“誰か”にリアリティを与えていた。
(なぜか、書いている人は“好きで書いている”ように思えた)

タワレコで体験したような音楽的発見をネットに求めるとしたら、
今なら音楽系SNSなどが可能性を持っていそうだ。
ぱっと思いついたものでLast.fm、SoundCloudあたり。
前者は、好みの近いユーザーを“シンクロ度”で引き寄せるサービス。
SoundCloudは投稿ベースだから、どっちかというとミュージシャンズSNSだろうか。

・・・うーん。めんどくさい。
自分の好みに近い誰かの聴いてる曲、って案外魅力を感じないんだよなぁ。
SoundCloudの中にはクオリティの高い音楽を発信している人もいるけど、
それこそ砂金を探すような作業。
ネットのレコメンド力はまだまだタワレコの足元にも及ばない。


■とりあえずの「発見」環境づくり

そんな中で、今一番楽な音楽発見のツールが「TuneIn Radio」だと思う。
ジャンル分けされた局を選択すれば、すぐに曲が聴こえてくる。
気になる曲はアプリを見れば曲名がすぐわかるし、メモ代わりに
とりあえずブックマークしておくのも簡単だ。

これにAirPlayが加わると快適である。
AirPlayはiPhone等のiOS端末から、ネットワーク内にある対応スピーカーに直接
音楽が飛ばせる機能だ。
我が家には1世代前のiPod touchがあるので、これを常時電源につないでおき、
ここからTuneInを流しAirPlayで飛ばしている。
気になった曲がかかったら「お気に入り」しておき、ある程度たまったら
iTunes Storeなどを物色したり、TSUTAYAに借りに行ったりする。
これが今の「発見」と「ストック」のメインストリームだ。

TuneIn Radio → TuneIn Radio - TuneIn

TSUTAYAと言えば、代官山の蔦屋書店。
ここは豊富な書籍の取り扱いでも十分楽しいが、音楽コンテンツの捜索場所としても
最高の環境だと思う。
間違いなく最大級のレンタル品揃えと試聴環境を整備、
そして郵送返却が無料なので、遠方から借りに来ても安心、という
至れり尽くせりの場所だ。
ただし、やはりレコメンド力はタワレコに及ばない。

・・・じゃあタワレコ行けよ