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2013年11月24日

Google検索の多機能化とウェアラブルの未来


路線や計算機など、検索ワードによって多彩な機能を見せるGoogle検索。今日たまたまなんだけど、「アーティスト名+“曲”」で検索したところ、上のようなリスト表示がされることを確認した。

曲のリストは無作為、もしくはYouTubeで保持しているものと関連していると思う。曲名のいずれかを選択すると、対応する映像サムネイルが下部に表示される仕組みになっている。(再生自体はYouTubeに遷移して行われるみたい)

日本人はどうかなと見たところ、「サザンオールスターズ」は出てきた。表記ゆれにも対応しているようで、「ブルーハーツ」でも「THE BLUE HEARTS」として出てくる。有名どころは出てくるのかなと思いきや、「Paul McCartney」では表示されなかった。まぁ、徐々に対応していく、といったところか。


■「Googleに聞く」という動き

この、Google単体で情報提供を完結させてしまう動きには注目している。
「〜してほしい」というユーザーの要求(検索ワード)に対してGoogleが直接応えるという動きがもっと多彩になっていくと、ユーザーはWebではなく、Googleに聞く、という行動が当たり前になるかもしれない。

で、今は音声検索も進んでいるから、今後発展していけばウェアラブルとの関連も考えられそうだ。音声レシーバが小型化してウェアラブルデバイス化し、なおかつさらに高度化した音声認識機能が搭載されたとする。そのデバイスで常時情報を収集するようになれば、日常会話すらユーザーの要求のヒントになるのではないだろうか。ユーザーの発言履歴を蓄積し、解析した結果を「気の利くかたち」で情報提供するのだ。


■ウェアラブルデバイスは結局、「情報収集」が目的。

iWatchやGoogleGlassをはじめとして、ウェアラブルの形は色々と模索が続いているけれど、その有用性についての疑問符がつきまとう。結局、ウェアラブルデバイス単体で機能完結させるのは難しいということになるだろう。

仮に一般化したウェアラブルデバイスがどんな機能を持っているだろうか。まず間違いなく言えるのは、音声や心拍・体温などのフィジカルデータなど、ユーザーを取り巻く情報を収集するものであること。現に今もそうだろう。そう、あくまで「収集デバイス」なのである。だから、どんな形で「ウェア」するのかは、その収集内容によって変わってくるのかもしれない。腕時計だったら心拍がとりやすいし、メガネだったら骨伝導で音声が取りやすそうだ。
アップルが腕時計を開発中なら、それは心拍などフィジカルデータを中心に収集しようとしている動きなのかもしれない。

ウェアラブルデバイスには、iPodがiTunesとセットであったように、「相棒」の存在が不可欠になる。巨大なデータセンターをバックボーンに、デバイスが収集した情報を高度に分析・提供できるサービス。差し出した情報に対して、十分なリターンが期待できる存在があってこそ、「ウェア」という価値観が浸透すると思う。