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2013年12月2日

罪を憎んで人を憎まずと言うなら



勝手に防空識別圏設定したとか、いやそんなん認めねぇからと飛行機飛ばして豪快にシカトしたりする両国のDisりムーブメントが目を覆わんばかりの盛況ぶりを見せています。

もはや国は中学ヤンキーの喧嘩の様相を呈しており、我が国のこと、当事者でありながら、もう勝手にやってなさいよという気がしてなりません。報道を見ていると、事実としての内容ではあるものの、「ほら、こんなことされて悔しくね?」と言わんばかりです。「あんにゃろう、ただじゃ置かねぇ」とまた応酬する。しかしそこに「先生〜男子がまたケンカしてます〜」と切り込んでくる女子が居ない無限地獄。仲裁してくれるかもと期待されたセンセイは、向こうが縄張り主張してる公園でロケット花火飛ばしちゃった。

なんだか、冷めてきません?
子供の喧嘩を眺めているようで。
もちろん、看過できない大問題なんですが。

こうなったら相手の国の何もかもが嫌いだっていう気持ちも当然湧いてくるわけで。「生理的に無理」みたいな状態になると、相手の一挙手一投足ぜんぶダメになっちゃう。

でもそれは「国」という単位になんとか止めておいて、冷静に、相手の国の中にいる、同じく冷静な人たちの存在に目を向けたいですね。
距離と言語、文化と歴史と、両者を隔てる巨大なものの存在は生半可なアタックでは倒せそうにないですが、僕はそのエンディングを映画「宇宙戦争」とオーバーラップして考えることがあります。あまねく人民に行き渡ったネットという文明が、ウィルスのごとくモンスターを揺り動かすイメージです。早かれ遅かれ真実は可視化されて、理解と理解が繋がるようになれば、この大掛かりなヤンキー闘争に終止符を打つ大きな力になっていくのではないか、と思います。

国を憎んで人を憎まず。


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