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2013年12月2日

切なく緊張します。映画「キャプテン・フィリップス」


観てきました「キャプテン・フィリップス」。
アメリカの貨物船がソマリア近海で海賊に襲われる、実話をベースにした映画です。いやぁ、緊張した。もうずっとテンション高いんですよ。海賊の皆さん。「ワンピース」の人たちとは相当違います。

実話ベースなのでネタバレも何もないとは思いますが、終始騙して脅してジャンケンポン状態。いやね、船長と海賊との命の駆け引きが本当にリアルに描かれているんですが、海賊側も命がけすぎて、精神的にかなりアレな状態なんで、常に一触即発、いつ引き金を引くかわからない緊張感がたまんない映画です。観た後はけっこう疲れてると思います。

実話なだけに、やはり一抹の切なさが残る映画でもあります。
冒頭の、彼らが海賊となり海に出るシーンは、海賊行為が彼にとって不可避の「生きるため」の手段であることを伝える描写であり、全くの悪人として敵視できないのです。

劇中、フィリップスが、海賊のリーダーに「もっと違う生き方があるのではないか」(うろおぼえ...)と問う場面が出てきます。それ対する答え(これは実際に観て聞いた方がいいでしょう)は、あくまで彼らが「人間」であり、そして海賊問題そのものに横たわっている根深い問題を象徴しているように思いました。