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2014年1月23日

お通しについて

居酒屋などのお通し「高い」7割…立教大ゼミ
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140122-OYT1T00643.htm

学生といえば飲み会。
かねがね、居酒屋のお通しに疑問を持ったのでしょうね。わかるわかる。頼んでもないのに出てくる不条理。うまくもないのに300円くらい取られる。アンケートを取らずともある程度結果は読んでいたでしょう。みんな高いって思ってるはず、と。

価格が「高い」、味に「不満」がそれなりの割合になったものの、立教大のゼミ生たちは「あれ、案外少ないかも」とか思ったでしょうか。「何で不満に思わないんだ?これだから大人ってやつは!」

確かに、頼んでもないのに有料の品が暗黙的に運ばれてくるってのはおかしな慣習ではありますが、金を差し出すだけのチップよりは、モノが出てくるだけ良い、マシな慣習とも言えましょう。郷に入っては郷に従えという言葉があります。社会という郷には、長い時間をかけて作られたものがたくさんありますから、俺は認めねぇとかではなくて、「どれどれ、この店の味はどうかな」くらいの、どっしりとした姿勢でお通しを楽しんでみてはどうかと思います。


店も店で、慣習の甘い汁を吸うだけではなく、むしろこの潜在的な不満を逆手にしてはどうかと。ただでさえモヤモヤしているお通し。出されたのが味の薄いマカロニサラダじゃあ、輪をかけてモヤモヤするわけで。むしろ原価300円に迫るくらいのクオリティで満足度を高めた方がCS向上度は高いと思うのですね。どうせお通しなんて・・・というところに、ターゲットにガツン!と響く品を出したらどう思うか?この辺を想像しながら客層ごとに品を変えたりしても面白いかも。


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