9月。暑い暑いと言っているけれど、日差しが和らぎ秋の気配を感じます。
では、夏の残滓を名残惜しく見送りつつ、秋の気配を感じる曲をば。
「萠黄色のスナップ」は、今や「おい青田こっち来い」で有名な玉置浩二がフロントマンをつとめる安全地帯のデビューシングル。この人は挙動は大変おかしいけれど、歌も詩曲も超級のクオリティなので、ああ、天才とは変人と表裏一体なのだなと変に納得したりする。
この曲のリリースは1982年というから、もう30年前の曲。
あれ?そうか。サザン(1978年デビュー)よりも新しいバンドなのか。
デビューシングルとは思えない落ち着きを感じる名曲。
安全地帯と言えばやっぱりワインレッドの心って人が多いと思うけど、僕はこの曲がだんとつで好きです。
柔らかく響くシンセの音が黄金色に色づいた草原を踏みしめるような。
そこに伸びやかで若々しい玉置浩二のボーカルが一陣の風のごとく吹き抜ける。全体を包む曲調からは、面舵いっぱい、さあ、出発するぜという決意表明のような潔さを感じる。
上期だ下期だ、そろそろ年末だ、一年はええなーとかブツブツ言いながら、ちょっと焦ったりもする時季。良い音楽を聴いて年末まで駆け抜けたい。
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