バッチャン村(Bát Tràng)は、ベトナム・ハノイの陶磁器で有名なエリア。世界自然遺産のハロン湾へ行く道すがら立ち寄りました。インテリア好きの延長で何となく立ち寄ったのでそんなに期待はしていなかったのですが、なかなか見応えがありました。
ここの焼き物は日本とも古くから関わりがあり、16世紀から日本に出荷されていたとのこと。確かに、その質感や絵柄のデザインは、遠い異国のものというより、どこか懐かしさすら感じ、親近感が湧きます。
いくつか老舗の窯元があり、それぞれ「秘伝」の、こだわりの製法で作っているとか。
陶器というと、骨董屋に並んでいる渋ーーぅーい壺や花器を思い浮かべますよね。確かにそういうラインアップが中心ではあるのですが、モダンにデザインされたものも多く、柄も多彩で、何かしら自分の好みに引っかかること間違いなしの品揃え。
所狭しと詰め込まれた品々を見ていると、いかにも機械工業的な錯覚もしてくるのですが、一つ一つ人の手で整え、焼き、絵付けされ、仕上げられています。今回、その様子も見ることができました。
量産品、ではあります。
ですが巨大なアームや高速で動くベルトコンベアではなく、彼ら一人一人の手仕事、言ってみれば彼らの時間そのものが品ひとつひとつに封じ込められている、とても有機的であったかいものを感じます。ハンドメイドはやっぱり良いですね。
一輪挿しをひとつ、買ってきました。 |