とにかく、ホーチミンの人たちは座っている。少し歩いてみて、最初に目についたのはこの光景。歩道の脇、スーパーの陳列棚の脇、至る所に人々は座り、そして大概何もしていない。
一方、通りに目を移すと、ひっきりなしに忙しく無数のバイクが走っている。実はぐるぐる市内を回っているだけなんじゃないかと錯覚する。一見無秩序な交通のようでいて、群れで泳ぐ魚みたいに息が合っている。見た目よりずっと事故は少なそうだ。
楽しいようでもあるし、憂鬱なようでもある。裕福な感じはしないけど、貧しい感じもしない。
不思議な国に迷い込みました。