日本のWebサイトは何故海外のものと違うのか?ということがよく言われる。(最近だとこんな記事)いやそれは国民性を反映していて・・とか、言語の違いが・・とか色々それらしい理由が付けられている。
結果としてこういうデザインになったのは以下のような理由なんでしょうね。
●広告のROIを上げるため。
玉石混交の顧客を自サイトに引き止める方法。その答えは「全部見える所に載せる」。
●大量に集客するため、ユーザー心理の機微に対応できない
「キーワード」をベースにしたユーザーのニーズにしか対応できない。何を思わせるか、体験させるかという考えが薄い。
●他部署の圧力に勝てない
大規模サイトにおいては、サイトを運営する部署とその他の営業部署で分かれたりする。Webサイトが店のディスプレイくらいにしか思われていない中で、UI云々の話はなかなか通用しない。
サイトの目的を達成するために、デザインよりも優先されることがある。だから「大は小を兼ねる=プラスのデザイン」が正しい場合もある。日本文化の侘び寂びが実現しないのは、まぁ無理もないということで。
ほんとうに大事なのは、何を作っていて、
それをどう伝えて売るか。
結果としてユーザーに何を体験させて、心に何を残すのか。
どうにも、「サイトのデザイン」単体では解決しない課題だし、逆に、現状のデザインが正しいかどうかも、それだけでは判断ができない。単なる美醜だけの話にしてしまうと本質を見誤ってしまうのでは。と思った次第。