内田樹さんのブログでこんな記事を読みました。
コミュニケーション能力とは何か?
http://blog.tatsuru.com/2013/12/29_1149.php
読んでしまえばまぁそうだよね、という内容なのですが、これは世を覆っている「コミュニケーション不調」に関して改めて考えさせられるものです。
要点を書くとこうです。
コミュニケーションの「能力」とはつまり、聞き上手・話し上手のことばかりではない、ということ。それよりも大事なことは、「コミュニケーション不調」に陥ったときに、そこから抜け出す力である、ということ。
不調に陥ったときこそ必要になるのが、その場の状況判断に基づいた態度や発言。マニュアル化できない応用力である、と。そしてそれは、マニュアル主義の世の中で置き去りにされてしまってきたものである、と指摘しています。
考えの異なる相手であっても、立場を尊重して懐に入り、言葉を導き出す。誤答を恐れずに発言する勇気と、指摘を受け入れる謙虚さ。相手の誤答に対する寛容さ。
当たり前のようで当たり前でない、なんとも反省させられる、本質を突いた記事でした。
なんだか仏のような人物を想像してしまいますが。
でも、要するに敬意を持つってことですね。
相手への敬意が、自然と気遣いを生む。謙虚で寛容な姿勢をつくる。
「伝わる言葉」なんてのは、その次にくる、オマケみたいなものなのかもしれないですね。